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英語の前置詞:中に入るだけじゃない「into」

いきなりですが、英語のジョークをひとつ。

Two fish swim into a concrete wall. One turns to the other and says, "Dam!"

このジョークを読んで、どのような情景が浮かびましたか?

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intoの意味は「中に入る」だけではない

2匹の魚が泳ぐと、コンクリートの壁の中に突き進む。1匹は、もう1匹に振り返りこう言う。「Dam!」(DamとDamnをかけています)

前置詞"into"を「~の中に」と解釈してしまうと、上のようなちょっと幻想的な情景を想像してしまうのではないでしょうか。

ご存知のとおり、"into"は「~の中に」を表す前置詞です。しかし、"into"にはもう一つ「ぶつかる」「衝突する」を表す用法があります。

ここでの"swim into"は「泳いでいたらぶつかった」ということになるので、ジョークは次のように解釈します

Two fish swim into a concrete wall. One turns to the other and says, "Dam!"

2匹の魚が泳ぐと、コンクリートの壁にぶつかる。1匹は、もう1匹に振り返りこう言う。「Dam!」(ちくしょう!/ダムだ!)

衝突を表す"into"の用例

前置詞"into"の主な機能は、Oxford Dictionariesによると、次の通りです。

1. Expressing movement or action with the result that someone or something becomes enclosed or surrounded by something else.

2. Expressing movement or action with the result that someone or something makes physical contact with something else.

出典:Oxford Living Dictionaries

1.がよく知られる「~の中に」で、2が今回の「衝突」です。

衝突を表す"into"は、他にも"crush into"や"run into"のような形で使われます。

例えば、"crush into"は、車が家に突っ込んだり、木にぶつかったりと、事故のニュースでよく目にします。

"run into"は、人が何かと衝突することを指すこともありますが、「~と偶然に出会う」と使われることもあります。どちらを指しているかは、文脈から判断することになります。

英語をわかりやすく解説!

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