現金を扱わないメリット

だいぶ前に、英会話学校を経営している人から聞いた話で印象深かったことがあります。

その経営者はアメリカでMBA(経営学修士号)を取得して、日本で起業したとかなんとか。やはり、それなりに合理的に経営を進めていたのでしょうか、経営にはいろいろな工夫が見て取れました。

その方が運営する英会話学校は入校時に、入会金、授業料、教材代と、まぁ一般的な学校と変わらない名目で代金を支払うことになります。しかし、学校側はこれらの代金を全て銀行振込にしてもらい、現金は一切受け付けないそうです。

現金を受け取らないことに対して「どうしてだと思う?」と聞かれた私は「防犯のため?」と答え、浅学菲才をさらけだしていました。今になって思えば、現金を扱わないことは、事業を営む上でたくさんのメリットがあることに気がつきます。

①レジ業務の手間がなくなる

現金を扱わなければ、お会計やレジの締め・準備が不要になるので大きく手間が省けます。レジ業務がなくなれば、人的資源をより効率的に配分できますね。

②釣り銭を準備する必要がない

釣り銭は毎回用意するだけでも手間がかかります。その上、自由に使えない「死に金」を常に一定額用意しておくのは、負担になりそうですね。

③違算発生のリスクを減らせる

お会計がなくなれば「いくら足りない」「いくら多い」といった違算発生リスクもなくなり、経理の処理も円滑になります。

④記録が残る

誰が、いつ、どれだけ支払ったのかを確認するのに、現金は弱いです。銀行振込などでは、お金の動きが記録され、可視化されるので、売掛の回収を確認するのも簡単ですね。だからこそ、脱税やマネロンにとって「現金さまさま」なんですが・・(不正はいけません)

⑤防犯につながる

現金を扱わなければ、それだけ犯罪が発生するリスクが低くなります。一つに外部からの窃盗や強盗、一つに内部からの窃盗など。現金のある所に犯罪は生まれやすいと思います。

今後はクレジットカードや電子マネーに取って代わる?

現金を扱わない「キャッシュレス」のメリットはたくさんありますが、かといって小売業や飲食業ではなかなかそういうわけにもいきませんよね。

しかし、クレジットカードや電子マネーが普及した今、小売業界や飲食業界にもキャッシュレスは次第に浸透しつつあるように感じます。特に電子マネーの普及は、日本銀行「電子マネー計数」を見ても、著しく右肩上がりです。

先日、ロイヤルホストを運営するロイヤルホールディングスが、クレジットカードか電子マネーでしか決済できない飲食店「GATHERING TABLE PANTRY」をオープンしました。入口には大きく「キャッシュレス」と表示し、店内にはレジがなく、注文や支払いは手元のタブレットで行います。各メディアの取材によると、いわゆる「働き方改革」や人手不足解消に向けたものだそうですが、経営的にはより少ない人件費で店舗を回せることになり、その他上記のようなメリットもあるのではないでしょうか。

キャッシュレスは、経営側にとっても消費者にとっても、それなりにメリットがあります。小売や飲食の業界において「完全キャッシュレス」がどこまで浸透するのか、今後の動向が楽しみですね。

スポンサーリンク


関連記事

現金を扱わないメリット (金, 01 12月 2017)
>> 続きを読む

育児しながらの副業で気が付いたこと (月, 02 10月 2017)
>> 続きを読む

小規模個人事業主のデータ管理 (金, 01 9月 2017)
>> 続きを読む